身体の使い方が変わると、身体が変わる。 (2026/03/27)
毎日歩いているのに、脚が疲れやすい。ストレッチをしているのに、運動しているのに、お腹が引き締まらない。なぜかいつも同じところが痛くなるー
もしかしたらそれは、身体の使い方に理由があるかもしれません。同じ動きでも、どこをどう使っているかで、身体への影響はまったく変わってきます。
Movement Awareness
同じ動きでも
使う場所が違うと結果が変わる
たとえば、椅子から立ち上がるというシンプルな動き。これを太ももの前(大腿四頭筋)を主に使って立つ人と、お尻(臀筋)と体幹を連動させて立つ人では、同じ「立ち上がる」という動作でも身体への負荷のかかり方がまったく異なります。前者は膝や腰に負担が集まりやすく、後者は体幹と下肢が協調して動くため、特定の部位への過負荷が起きにくくなります。
これは特別な運動の話ではありません。歩く、座る、持ち上げる—日常のあらゆる動きに、「どこを使っているか」という問いが潜んでいます。
PATTERN A
よく使われる場所だけ
使い続ける
得意な筋肉・関節にだけ頼った動きのパターン。特定の部位に負担が集中しやすく、使われない部位は徐々に機能しにくくなっていく。
PATTERN B
本来使うべき場所を
意識して使う
身体全体が協調して働くことで、負荷が分散される。使われていなかった部位が目覚め、動きの質が変わっていく。
RONDOのレッスンでは、「どこを動かしているか」「どこに力が入っているか」を丁寧に確認しながら進めます。インストラクターとの対話のなかで、自分では気づいていなかった動きのクセが少しずつ見えてきます。
Body Parts
身体のどこが、どう変わるか
使い方の違いが現れやすい部位をいくつか挙げます。心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
前屈や歩行の際に股関節を使えていないと、腰椎が代償として過剰に動く傾向があります。股関節の動きを引き出すことで、腰への負担が分散されやすくなります。
腕を動かす際に肩甲骨が機能していないと、首まわりの筋肉が過剰に働きます。肩甲骨まわりの動きを取り戻すことで、慢性的な肩こりへのアプローチになることがあります。
腕や脚だけで動こうとすると、身体の中心からの力が伝わらず、効率が下がります。体幹と四肢の連動を意識することで、動きの質が変わっていきます。
足裏の接地感覚は、姿勢や重心の取り方に大きく影響します。靴の中で眠っていた足裏の感覚を取り戻すことが、立ち方・歩き方を変えるきっかけになることがあります。
Sensation & Memory
感覚は、忘れてしまう
身体の使い方を変えるうえで、もうひとつ大切なことがあります。それは「感覚は忘れる」ということです。
たとえば、長年の猫背。最初は「背中が丸い」と自覚していても、その姿勢が長く続くと「これが普通」になっていきます。逆もあります——痛みも、ある程度続くと「いつもこんなもの」と感じるようになり、そこに問題があることに気づきにくくなります。
感覚が「慣れ」に変わるとき
身体は非常に適応力が高く、同じ刺激が続くとそれを「基準」として認識するようになります。これは生きるための仕組みですが、一方で「本来の感覚」が何だったかを忘れていく過程でもあります。
「股関節で動くとはどういう感覚か」「力が抜けた肩はどう感じるか」——こうした感覚は、一度体験しても日常の中でまた薄れていきます。だからこそ、定期的に「感じ直す」時間が必要なのです。
セッションの中でトレーナーが伝えるフィードバックは、その「感じ直し」のためのきっかけです。言葉や触れることを通じて、身体が「あ、ここか」と思い出す瞬間——それが、身体の使い方が変わる入口になります。
RONDOで大切にしているのも、この感覚です。正しいフォームを「覚える」のではなく、動きのなかで「感じる」ことを積み重ねていく。その積み重ねが、無意識の動きのパターンをゆっくりと変えていきます。
Change Takes Time
変化は、静かに積み重なる
身体の使い方は、長い時間をかけて今の形になっています。それが変わるにも、同じように時間がかかります。1回のセッションで劇的に変わることよりも、毎回少しずつ「気づき」を積み重ねることの方が、長く続く変化につながると考えています。
「最近、階段が楽になった気がする」「気づいたら肩が上がっていなかった」「以前より深く呼吸できている」——そういった、日常のふとした場面での変化に気づくとき、身体の使い方が少しずつ変わってきているサインかもしれません。
RONDOでは、その変化のプロセスに丁寧に伴走することを大切にしています。答えを外から与えるのではなく、ご自身の身体への気づきを一緒に育てていくスタイルです。
Our Approach
どこを使って動くかを探す
RONDOでは、ジャイロトニック®︎をはじめさまざまなのメソッドを通じて、「どこを使って動くか」を丁寧に意識することをレッスンの軸に置いています。
どのメソッドでも共通しているのは、ただ動くのではなく、動きの質—どこが主導して、どこが連動しているか—を意識するということ。その意識が積み重なることで、身体の使い方そのものが変わっていきます。
セッションで大切にしていること
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01
まず感じる
どこが硬いか、どこに力が入っているか。動き出す前に今の身体の状態を確認することから始めます。
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02
どこで動いたら楽かを知る
フォームの正解を押しつけるのではなく、今この動きがどこから来ているかを一緒に確認しながら進めます。
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03
日常の動きとつなげる
セッションで得た感覚が、歩く・座る・立つという日常の動きにも自然につながるよう意識してサポートします。
身体は、使い方を変えれば応えてくれます。ただし、それには「感じる」という行為が必要です。まず、自分の身体に耳を傾けることから始めてみましょう。